コンクリート構造物点検の効率化と負担軽減を実現する最新非破壊検査技術
JR東日本とオンガエンジニアリングが共同開発し、特許を出願した非破壊検査ロボット「SPIRADER」は、世界初の実用化を果たした革新的な技術である。最新型電磁波レーダ「FlexNX/NX25」を搭載し、コンクリート内部の鉄筋位置やかぶり厚さ、埋設管、空洞、ひび割れをリアルタイムで測定。さらに今後、鉄筋腐食探知や打音検査機も搭載予定で、腐食速度やタイル剥離の同時探査が可能になる。ロボット本体はバキューム方式で天井や壁面に吸着し走行することで、足場不要で高所点検ができるため、人手不足解消やコスト削減、作業効率化に貢献。災害時の迅速な点検や復旧計画の策定にも役立つ。