地山に適した発破パターンを自動的に作成
山岳トンネルの発破掘削では、装薬位置、装薬量などからなる発破パターンに基づき、発破が行われます。通常、発破パターンは支保パターンに即して事前に設定されていますが、実際の地山状況にはバラツキがあり、その場合はより適切な発破のため作業員がパターンの一部を変更して地山に合わせます。しかし、熟練作業員は今後減少すると見込まれ、そのため今回、私たちは全自動ドリルジャンボが穿孔時に計測する穿孔エネルギーを利用し、切羽状況に適合した発破パターンを自動的に作成するシステムを開発しました。このシステムで適切な発破を行うことにより、安全性の向上や余掘り量、装薬量の低減によるコスト削減が期待できます。