EE東北ガイドブックWEB版
A-034 設計・施工

浮遊ケーソンの動揺低減技術:

浮遊ケーソンの動揺(ロール、ピッチ)を低減し、作業時の安全性向上、稼働率改善による生産性向上を実現。

防波堤等に用いられるケーソンの曳航・据付作業は、波浪の影響を受けやすい工種のひとつです。特に、波の静穏な日が少ない外洋では、波の周期と同調して浮遊ケーソンが大きく動揺する問題があります。そのような浮遊ケーソンの動揺を低減する技術として、簡易な水タンクをケーソン天端に設置し、タンク内の水の移動によってケーソンの回転軸方向の動揺(ロール、ピッチ)を低減する技術を開発しました。茨城港常陸那珂港区で実物の巨大ケーソン(8000トン級)を用いた実海域実験において浮遊ケーソンの動揺低減効果を確認しました。現在では、形状寸法の異なるケーソンにと多様な波浪条件に対して、動揺低減が可能な技術となっています。

東亜建設工業(株)
担当:東北支店 土木部
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