被災した瓦や廃棄した瓦によるリサイクル地盤材料を活用した廃棄物処理と国土強靭化を兼ね備えた技術
これまでの粘土瓦出荷枚数からすると、近い将来には葺き替え時に発生する廃棄瓦は最大で年間400万トン以上になる。また、地震や台風などの自然災害に伴う被災瓦はほとんどリサイクルされず廃棄物として処分されている。ここで、粘土瓦を砕いた破砕瓦は軽くて摩擦性や排水性が高いリサイクル地盤材料であることが分かってきた。そのため、破砕瓦を地盤材料として利活用することで、構造物に作用する土圧を低減したり高い支持力を発揮したり、また排水性の高い路盤材料としても使用することが可能である。特に、地震などにより発生した被災瓦を利活用することは、災害廃棄物の処理と復旧・復興工事を兼ね備えた復興支援として期待ができる。
NETIS:CBK-190002-A