ため池等除染の効率化・迅速化に向けて
福島県は2011年の原発事故以来、ため池等の底に溜まった放射線汚泥は飛散防止を目的に「水棺」を基本としてきました。この汚染汚泥の除去には真空ポンプによる浚渫を行ってきましたが、浚渫後も流域から汚染土壌が流入し、新たに除染が必要な状況となっています。セシウムが付着したシルトなど、堆積した汚泥の深浅測量を行い、その深さ、層厚、汚泥量を精度よく把握する必要があります。本技術は、自律航行するボートから、低周波(25kHz)の超音波を発信し、層厚を精度よく計測するもので、測定結果から水面下地形の三次元図化、各地層の容量算出を行い、除染作業準備を、安全、効率的、迅速に進めることが可能となります。