過去のEE東北
EE東北’04
5月25日から3日間の日程で「EE東北’04」が仙台市民会館及び東北技術事務所構内で開催されました。
EE東北は、建設事業に係わる新技術を公開することで、その普及を図り技術開発を促進するとともに、良質な社会資本の整備を通じて地域の発展に寄与することを目的として平成2年から毎年開催されています。今年は「新技術 未来を創る大きな遺産」をキャッチコピーとして「安全安心」、「環境」、「ゆとりと福祉」、「コスト縮減」、「品質確保」の五つのテーマを掲げて開催いたしました。
今年は過去最高の6,520名(新技術発表会480名、新技術展示会6,040名)の来場者を迎え、大きな成果をあげることが出来ました。
5月25日 新技術発表会
今年は仙台市民会館小ホールを会場として開催されました。特別講演では「図で考える人は仕事ができる(日本経済新聞社)」などの著書で知られる久恒啓一宮城大学教授による「図解思考が会社と社会を変える」と題した講演をいただきました。その後に出展者から10題の新技術の発表が行われ、各発表者は限られた発表時間の中で日頃からの技術研究・開発の成果を一人でも多くの方に知ってもらうように取り組みました。(新技術発表会プログラム)
5月26、27日 新技術展示会
東北技術事務所構内において行われ、好天の中オープニングセレモニーが始まりました。開会の中で馬場局長は「これらの最新技術に触れ、理解を深めることで公共事業への活用とさらなる開発促進に結びつくことを期待します」と述べられ、その後関係者によるテープカットが行われました。
今年は過去最多となる347件の出展技術(出展者数156者)があり、テーマ別では次のとおりとなります。
安全安心 | 99件 |
---|---|
環境 | 123件 |
ゆとり福祉 | 6件 |
コスト縮減 | 73件 |
品質確保 | 35件 |
その他 | 11件 |
計 | 347件 |
・出展技術一覧表[PDF:75KB]
オープニングセレモニー
(テープカット)
馬場局長のご挨拶
新技術展示会場の様子
両日とも各出展者のブース前では来場者への積極的な技術説明や機械の実演が行われ、多くの来場者が各出展者の安全や環境に配慮した「ものづくり」や日頃の取り組み、コスト縮減や品質確保への絶え間ない努力の成果に関心しているようでした。
また、会場には普段はあまり技術的な分野に携わっていない方々も多く来場されていることから、わかりやすい言葉や興味を持てるような内容にしながら案内をしている出展者も多く見られました。
会場内の特設会場においてはプレゼンテーションが行われ、今回は会場を2会場に分けて全37発表をテーマ毎で2日間にわたって発表を行い、2日間で1,529名の方がプレゼン会場へ訪れました。(発表技術一覧[PDF:316KB])
出展には東北大学と宮城県農業短期大学が特別参加して研究成果のパネル展示を行い、東北地方整備局としては東北技術事務所が「除雪幅可変型歩道除雪車」について、磐城国道事務所が「工事規制による停止車両への接近警告装置」について、仙台港湾空港技術調査事務所が「非破壊検査装置技術開発」についてそれぞれ出展を行い、多くの見学者が訪れていました。
出展者による熱心な説明
プレゼンテーション会場の様子
大学による研究成果のパネル展示
東北技術事務所からの出展
来年の開催に向けて
「EE東北’04」は絶好の天気に恵まれ、多くの来場者を迎えて2日間の幕を閉 じました。EE東北も今年で15回目の開催となりました。これまで新技術での豊かな 未来の創造や東北からの新技術の発進などを掲げながら年々開催し、今年も大きな成果を上げましたが、新たな駐車場確保の問題や新技術をより広い分野で公開するための取り組みが来年への新たな課題となっています。