AIを活用した非破壊検査やモニタリングによって、コンクリート構造物の劣化の早期発見に繋げます。
兵庫県南部地震後に多くのコンクリート構造物が耐震補強されましたが、早くは20年を経て、補強箇所の経年劣化や性能低下が懸念されています。この他にも、厳しい繰り返し荷重や環境作用を受けたコンクリート構造物では、依然として、劣化の顕在化が見られます。本研究は、1)移動型の加振器とレーザー振動計を用いた構造物内部の点検、および2)赤外線カメラによる構造物表面の点検に対して、AI技術を活用した非破壊試験の簡易化と高精度化に取り組んでいます。さらに、これらの点検データに基づいて、既設構造物の安全性や快適性を数値化する手法も検討しています。