航空レーザ計測データを活用した効率的な水害危険情報図の作成
近年、台風や集中豪雨により想定を上回る規模の洪水被害が全国各地で多数発生していますが、都道府県が管理する多くの中小河川では、洪水予報河川や水位周知河川に指定されていないため、浸水想定区域が公表されていません。河川数が極めて多いため、従来の検討手法では多大なコスト・労力を要してしまいます。
そこで、既存の航空レーザ計測データから取得した地盤データ(河道や堤内地)を活用した簡易的な浸水想定手法を確立し、浸水深・浸水範囲を表示した水害危険情報図を作成しました。同図は、従来手法に比べ短時間で作成でき、中小河川の浸水リスクを把握することが可能となります。