EE東北ガイドブックWEB版
B-92 維持管理・予防保全

アンカー維持管理技術(健全度判定方法の検証)

簡易で効率的なアンカー点検技術
防錆油色差による鋼線腐食状況の推定方法構築

既設アンカーで確認される変状の多くは頭部付近で発生します。そのメカニズムは、被圧地下水がアンカー定着部等から侵入し鋼線伝いに頭部まで上昇すると、防錆油の劣化、変質及び流出により防錆機能が失われ、頭部の鋼線等を腐食させると考えられます。そこで、防錆油が水により変色する性質に着目し、防錆油変色と鋼線腐食の程度との相関を整理しました。これに鋼線の腐食と力学的性能との相関を検証した結果を合わせると、防錆油変色と鋼線の力学的性能に一定の相関があることを確認しました。
この相関をもとに、防錆油の色度計測結果から鋼線腐食状況の推定方法を確立し、キャップを開けず鋼線腐食を推定する技術の構築を目指します。

㈱復建技術コンサルタント
担当:調査防災部 吉松 一橋
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