干渉SARにより広範囲の土構造物の経年変状を一括抽出し
維持管理の効率化を図ります。
本技術は、人工衛星に搭載された合成開口レーダー(SAR)のデータを利用します。異なる2時期以上のSARデータを干渉処理することにより、対象地域の経年地盤変位を最大mmオーダーの精度で抽出することができます。処理範囲は約50km四方におよぶため、例えば、道路路面、道路盛土、切土法面など広範囲に分布する土構造物の状態を一括して確認することが可能です。さらに、管理用地外の状況も確認できるため、もらい災害の事前把握にも役立てることができます。多数の土構造物の中から特に変状の大きな箇所を抽出することができますので、優先順位を考慮した保全計画の立案が可能となります。