斜面を短期的に保護し、施工時の安全を確保する工法
砂防堰堤工や急傾斜地対策工の施工にあたり、落石や表面侵食が発生しやすい危険斜面での作業を伴うケースがあります。短期的斜面保護手段として、セメント系固化材による表面被覆を実施することが多く見受けられますが、事後の取り壊し・撤去や廃棄物処理等が生じるといった問題があります。
本工法は、環境負荷の少ない固化材をラス金網を使用せず斜面に吹き付け、落石等を抑制し安全を確保します。亀裂等により斜面の異常が表面化し易く、湧水箇所も可視化ができるので、作業員の安全に寄与します。固化材からの溶出成分が少ないことから、植生工との合併や、取り壊し撤去せず残置することが可能です。