EE東北ガイドブックWEB版
B-89 維持管理・予防保全

非破壊調査・診断技術 【高周波衝撃弾性波法】

波形で状態を診る!~基礎杭の長さ把握、躯体・巨礫の形状把握、コンクリート構造物の健全性調査まで~

 本技術は弾性波の高周波成分の伝播特性を利用して、調査対象構造物のひび割れ・亀裂の位置や幅、構造物端部の位置等を把握する手法です。
 土木・建築構造物の基礎杭の長さや状態を基礎やフーチングの上面から調査でき、杭の状態評価結果をもとに健全性評価が可能です。また岩塊・転石の形状寸法や岩盤内部の亀裂の状態等の把握にも適用可能であり、さまざまな構造物に適用できるという汎用性の高さが特徴です。最近では、コンクリートダムの水平打継面の状態評価やグラウンドアンカーの定着状態評価への適用も研究されています。各種構造物の長寿命化計画におけるメンテナンスサイクルの点検・診断に有効な技術として注目を集めています。

(株)ダイヤコンサルタント
担当:株式会社ダイヤコンサルタント 関東支社 地盤・設計部 永野賢司
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