既設無筋コンクリート製落石防護擁壁の耐衝撃性を1,000kJ級に向上させるための緩衝システム
【第20回 国土技術開発賞 創意開発技術賞受賞】
本技術は、災害要因に対して衝撃耐力が不足している既設落石防護擁壁への作用衝撃力を効率的に緩和させる緩衝システムです。緩衝システムは『ソイルセメント+ジオグリッド+EPSブロック』という一般的な材料から構成されており、擁壁背面に設置することにより対象エネルギーで200kJ程度の耐力を1,000kJまで向上させることが可能です。近年の異常気象などによる災害の大型化に対し、既存ストックを活用する安価な緩衝システムです。研究機関との共同研究により実証実験を行っており、耐衝撃性はもとより耐久性や積雪寒冷地への適用性も確認しています。
NETIS:HKー160017ーA