クーリング水の流量・流方向を自動化
マスコンクリートの施工においては、構造物の性能および機能を確保するために、セメントの水和熱による温度ひび割れへの対策としてパイプクーリングが採用されるケースが多くあります。しかし、コンクリート温度の変化に対応していないことや、配置する1系統あたりのパイプ延長が長いと水和熱によりパイプ内のクーリング水の温度が上昇し、パイプ出口側では冷却効果が低下するため、十分な効果が発揮できない場合があります。そこで、コンクリート温度を管理目標値に漸近するようクーリング水の流量・流方向をコンクリート温度に応じて自動で制御するパイプクーリングシステムを開発し、2件の道路橋下部工事に適用して有効性を確認しました。